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名古屋大学病院の医師のおかげで、これらのことが明るみに出るとこの医師はこのままではまずいからと言ってあらゆる罪を犯し、もみ消そうと必死に抵抗した。
あまりにひどい対応のため私は裁判に訴えることを決める。
まずは数々の弁護士さんに相談したのだが、この医療裁判はまず一番に時間がかかる。そして専門性が高い、お金がかかるなど非常にリスクがあるため、よく言われている交通事故の弁護の仕事をした方が効率的で割がいいみたいな感じが強く「俺についてこい」のような弁護士さんは一人もいなかった。難しい問題ほど時間もかかるし稼げないからなるべく避けたいのだそうだ。
また周りの人たちからも医療の業界は特別で絶対に認めないから早く忘れてと反対する声は多かったのだが、これは単に間違いという問題ではなく故意に不正を行ってきたこと、そしてこれだけ姑息な手段を使われてやられたのだから我慢ができない。
そこで色々考えた挙句、本人訴訟から始める。
さっぱり裁判や法律など分からなかったが、怒りの勢い、パワーである。
だが結局は最後は高校時代の友人の会社に紹介してもらった専門性のレベルの高い、非常に信頼のおける医療弁護士さんに依頼しお世話になっているのだが、優秀な弁護士や名古屋大学病院の医師などの絶対的な協力医など、裁判という枠の中で戦うのなら今までの経験者が言われるように、必要なものは必要であるというのが卒直な感想で、重要であると感じた。
裁判は私自身当然初めてのことであったが、裁判官や裁判の進め方、弁護士などについてもさまざまな思いを感じた。あまりに長い期間であるので、裁判官が転勤などで何度か代わったのだが、その中にもやはり勉強は出来たのだろうがあまりに変わった裁判官もいてとても驚された。
しかし一番感じたのはやはり時間がかかりすぎる、被害者にとって非常に辛い長い戦いなのである。私の場合こちらの不手際も多少あったが8年以上かかっている。
基本的に医療裁判は最初の2,3回と証人喚問のような特別の日を除き会議室のような場所でお互いがその日までに書面を出し合い、1~2か月に一度くらいのペースで行われる。
なぜもっと早く効率的に進めてくれないのかと思いながら、裁判上においては医師、病院側はさらにストレスの溜まる、例えば裁判を始める前にある弁護士さんから「必ず脳腫瘍で間違いなかったと言い出す病院側の医師があらわれますよ」と教えてもらっていたがそれも判で押したように本当に現れるだとか、裁判所にカルテを見やすく全部まとめたものだと提出してきた資料には、病院側が不利となる私の副作用などが書かれた大事な部分などを省いて提出してくるなど、いくら病院側が裁判に慣れているからといってもあまりに幼稚で非常識なことを行ってくるのである。
そしてもっと驚くことに他人の病理スライドにすり替えて証拠を提出してくるなど、ここまでくれば病院、医師の異常さは並大抵ではないのだが、これも調べると病院側が裁判でよく使う上等手段であって珍しくないらしい。
またこの医師は裁判終盤の証人喚問においても宣誓しているのに関わらず余命宣告していないとか医療の専門的なことなども数々嘘をつき、裁判というものの本質的な意義や重要性に泥を塗るようなふざけた態度なのである。
この医師と係わって10年以上が経ち、とりあえず裁判を終えたが私にとって単なる一つの区切りでしかなくなった。これからが本当にやらねばいけない、私の使命になってしまった戦いはまだ続くのである。
私が裁判にまで訴えた理由はこの問題が間違いレベルではないこと、そしてこの医師の問題発覚後のあまりに非常識な対応にあるのだから、判決が出て損害賠償が決まったとしても何ら問題は解決されない。
裁判上においてこの医師、病院が謝罪するなどまともな対応をしていれば変わっていたかもしれないがこれでは当然許されない。
この医師が長い裁判において、いつ現れ、謝罪し、いつ医師を辞めるのかと思ってきたが、証人喚問で初めて姿を現したが、青ざめた顔で体を硬直させ、私を一度も見ることなく頑なに嘘を並べる姿は何かにとりつかれているのではないかと思うほど信じ難く、みにくいものであった。
いまだになんとか誤魔化し平然と医師として働き続けようとしている姿勢がまったく理解できなかったのだが、それも後から聞くにはこうした問題を起こした医師のほぼ全てが認めようとせずなんとか誤魔化そうとするらしい。
誤魔化せるのはなんとか誤魔化し、隠し切れないものだけは病院長が出てきて会見などで謝る。
裁判上で嘘をつくぐらい平気な人間たちらしい。
だが長く裁判を行ってきて、脳腫瘍でないと知りながら悪性の治療を嘘をつき不安を与えて長年行ってきたことを周りに知ってもらい理解して頂いたこと、そして協力医などからの証言や意見書、脳腫瘍ではないという鑑定書なども入手することができたのは、この段階において私にとってある意味大きな成功、財産となった。
それは最悪下手したら名古屋大学病院の医師が言いすぎていて脳腫瘍で間違いなかったのではないかという結果が出ていてもおかしくないほどの医師、病院側の信じられない対応なのである。
まさにこの裁判は間違ったと分っていながらも嘘をつき、不正をしてでも何とか誤魔化そうと反論してくる医師、病院に対しこちらの協力医、カルテに残る事実などのあらゆる証拠で長い時間をかけて解き明かしていくようなものでこれほどストレスの溜まることはない。
それにこの医療裁判自体が相手側、病院側のペースであって、まさにミス、不正を行った者が嘘などをついてまでする言い訳を聞く機会、場所を与えてしまった感じが強くある。
現在、医療の現場では医師のなり手がかなり少なく特に脳神経外科の医師は貴重であるらしいが、そうだからと言って異常な医師を知っていながら使用し続ける病院は大問題である。
いくら社会的地位の高い立場である医師であっても、自分自身のために異常なことを行っている人間がいるという事実をできる限り多くの人に知ってもらい、二度と私のような被害者を出さないよう努めなくてはならない。
しかしそのような病院、医師と裁判上で審議をしてきたが、こちら側にも強力な協力医や証拠などがあったにもかかわらず相手が嘘などついていないものだという性善説で裁判は行われ、またこの医師の異常性について訴えているのではないので、1審で思わぬ敗訴。
法廷で思わず立ち上がり、裁判官に「ちゃんとやってくれ。そんなんで恥ずかしくないのか」と大声で叫んでしまい退場させられる。
こんなことをやっていてもしょうがないのではないかとあきらめかけたのだが、弁護士さんに医療や病院に対し誠実にものが言える裁判官に当たれば可能性はあるからと勧られて控訴。
そして高裁において見直され、医師の過失は認められ結果的には少額の損害金を得ることが出来たのだが、これだけの被害、損害を受けたのに全く満足のいくものではない。
依然この医師は反省が全くみられず、今後の行方など、まだまだ終わらない伝えるべき事実などをあらゆる方法でどんどん発信していくつもりである。
ある意味、医療裁判が余程難しいと言われる真実を分ってもらえたと思うが、私自身が絶対にこのような不正などを許してはならないという思いが強く、他にこのような医療過誤、医療事件の被害にあわれた方で悩み苦しんでいる方がいるのなら是非協力して問題をできる限り是正していきたいと思う。
しかし何度も言うが、あまりにひどい医師、病院だったからと言っても、一方ですぐに間違い、不正に気付き自分の立場を顧みず、裁判においても真実を証言してくれた、人間的に素晴らしい最も尊敬のできる名古屋大学病院の医師がいることは一生忘れない。

peace
shinji
minamizawa
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